中国の中央経済活動会議が11日から12日にかけて北京で開催された。今回の重要会議は中国自身のことをしっかりやることに立脚するだけでなく、来年の世界に共同発展のチャンスをもたらすだろう。
今年第1〜3四半期(1〜9月期)の中国の国内総生産(GDP)成長率は世界の主要経済国・経済圏の中で上位に名を連ねた。前半10カ月の中国の輸出入総額は過去最高を記録し、新たな質の生産力の発展は世界トップレベルにある。こうした事実は、中国が依然として世界経済の成長の「最も重要なエンジン」であることを力強く証明している。一方で、中国の「より積極的で有為」な政策志向は、前向きな期待(見通し)をもたらしている。今回の会議は「より積極的な財政政策の実施」と「適度に緩和的な金融政策」を強調した。10年以上ぶりに中国の金融政策が「適度な緩和」を再び提起し、各方面の自信を力強く高めた。
会議で配置された来年の9つの重点任務の中で、トップに位置づけられたのは、(1)消費を大いに活性化し、投資効率を高め、国内需要を全方位的に拡大する/(2)「新たな質の生産力」が予想通り来年の重点経済任務に盛り込まれている/(3)世界知的所有権機関(WIPO)が毎年発表する「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)」における中国の新たな質の生産力の順位は第11位に上昇した/(4)世界トップ100の科学技術革新クラスターのうち26カ所を擁し、2年連続で世界一となっており、多くの多国籍企業の中国における研究開発センターはすでにイノベーションの「ゆりかご」となっている。
「開放」は中国経済の鮮明な特色だ。今年、中国は製造業分野の外資参入制限措置を全面的に撤廃し、全国初の越境サービス貿易ネガティブリスト管理制度を確立し、9カ所で外資独資病院の試験的設立を認め、4カ所で付加価値電気通信業務の対外開放の試験的拡大を開始した。2025年の中国の開放の重点は何か。
具体的には、電気通信、医療、教育などの分野の試験的開放を拡大し、質の高い「一帯一路」共同建設をさらに深めるといったことが挙げられる。2025年は第14次五カ年計画の締めくくりの年だ。中国が発展に対して「より積極的」な態度をとる背後には、ハイレベルな対外開放を拡大するという一貫した決意、各国企業が発展のチャンスを共有するのを歓迎するという一貫した願いがある。中国経済は一面の海であり、波が終始勢いよく押し寄せている。(CRI論説員)
「中国国際放送局日本語版」2024年12月15日