アーンスト・アンド・ヤングは22日に上海市で発表した「中国金融改革開放2024年度報告書」の中で、外資系銀行及び保険機関は2024年に中国の事業範囲をさらに拡大した。多くの合弁銀行及び保険会社の海外株主が持株比率を高めた。外資系証券会社及び資産管理機関は中国での事業展開を積極的に申請し、機関数が再び記録を更新した。

24年6月末現在の在中国外資系法人銀行は41行、外国及び香港・澳門（マカオ）・台湾地区系銀行支店は116店、代表所は127。外資系銀行はすでに中国銀行業の重要な勢力になっている。24年6月末現在の在中国外資系銀行の資産総額は3兆8700億元で、24年上半期の純利益は前年同期の116億元から149億元に大幅増となった。

外資は24年、中国保険市場での事業展開を加速した。現在すでに世界トップ40の保険会社のうち半数弱が中国に進出している。外資系機関は株式取得や戦略投資などにより投資を強化し、中国保険市場に持続的に資金を注入している。24年9月末現在の在中国外資系保険会社の資産総額は23年末比17.5％増の2兆8200億元。

報告書によると、24年第2四半期現在の中国資産管理業界の資産管理規模は23年比12.01％増の約160兆2700億元。24年第3四半期末現在のファンド管理会社及びその子会社、証券会社及びその子会社、先物会社及びその資産管理子会社、私募ファンド管理機関の資産管理商品の総規模は、第2四半期末の70兆6000億元から1兆4400億元増の72兆400億元。

アーンスト・アンド・ヤング中国金融改革作業チームの江海峰主管は、「金融改革は24年に、中国がより健全で効率的で国際基準に合った金融体制を構築するためしっかり基礎を固めた。外資系金融機関は製品及びサービスの革新や越境協力の深化で大きな成果を手にした。これは中国金融市場の成熟度、安定性、革新力の持続的な高まりを示した」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年1月23日