オンラインプラットフォームのデータによると、アニメ映画「哪吒之魔童閙海(哪吒2)」の興行収入(前売りを含む)が10日で11億5200万ドルを突破し、世界興行収入ランキングのトップ30に入った(トップ30で唯一の非ハリウッド映画)。中国のアニメは科学技術を筆とし、5千年の文明の墨汁を用い、民族性と世界性を兼ね備えるストーリーを書き記した。技術と芸術の完璧な結合、文化的自信と科学技術の進歩から、世界は中国文化の新たな眺めを目にした。
「哪吒2」の海外上映計画は現在、豪州、NZ、米国、カナダ、日本、シンガポールなどの国を含み、8日にはすでに米ロサンゼルス・ハリウッドのTCLチャイニーズシアターで北米プレミア試写会が行われた。北米、豪州、NZなどで前売りが好調で、一部の回は売り切れとなっており、観客の期待感が最大限に高まっている。専門家からは、「トップレベルのアニメ技術と深い物語が、中国映画産業の高みを再定義した」「世界の映画市場の構造を再構築する」といった好評が相次いでいる。
本作は「山海経」の神話的要素とサイバーパンクの美学を結びつけ、東海竜宮の視覚体系を再構築した。伝統的な水墨画の暈し効果が独自開発の「動的水墨レンダリングエンジン」によって3Dアニメに溶け込み、「蛟竜入海」の伝説の古典的な趣を留め、未来感も満載だ。これは技術を見せびらかすのではなく、中国文化の遺伝子に対する深い解読だ。
「哪吒2」の大人気の裏側には、中国アニメ産業チェーンの全面的な高度化がある。4000人のチームが5年がかりで、脚本作成から特殊効果の合成に至る全フローの閉ループを形成した。本作が使用するレンダリング技術やモーションキャプチャー技術により、中国産アニメは「技術導入」から「標準輸出」の転身を遂げた。技術イノベーションにより「哪吒2」は1日平均数億元の興行収入で市場を席巻し、NYタイムズスクエアの巨大スクリーンの予告編によって中国文化の海外進出の実力を宣言した。
「哪吒2」と先ほど大人気となったゲーム「黒神話:悟空」はいずれも、中国伝統の神話を新たな物語の手法とグローバル化された美術風格によって観客に届ける。古典的イメージを現代的なキャラとして形作ることで、中国文化は世界の観客及びプレイヤーから好評を博した。ロイター通信は、「哪吒2」の人気は中国産IPの大きな魅力を証明したと伝えた。「哪吒2」と「黒神話:悟空」は国際的な競争力を持つ作品として、中国文化の独特な魅力を示した。これらの成功により多くのクリエイターは、中国文化は国内市場の需要を満たせるだけでなく、世界で共有できることを意識した。
中国は「科学技術+文化」の二重らせん構造により、世界の文化構造の再構築に深く参加している。これは産業の台頭であり、さらに文明の対話の始まりだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月11日
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