1971年生まれの謝延翠氏は、中鋁集団東北軽合金有限責任公司技術品質センター主任エンジニアで、ハイエンドアルミ合金材料の研究開発に30年弱専念している。全人代代表に就任してから今年で3年目だ。春節が過ぎたばかりだが、謝氏は生産と調査研究の最前線で忙しく働いている。
高水準の科学技術イノベーションを推進し、質の高い発展を図る。これは謝氏が常に思考する問題だ。「中国は航空及び宇宙分野の発展が急速で、伝統的な材料の性能では新たな設備の需要を満たせない。材料サプライヤーである当社は直ちに追いつかなければならない。私自身の経験から、新たな質の生産力の発展は質の高い発展を促進する実践的アプローチであり、各種活動にしっかり具体的に取り組む必要があると深く実感している」
謝氏は昨年の全国人民代表大会で、哈爾浜(ハルビン)市による現代化産業体系の構築加速への支援と、高水準の科学技術自立自強の実現の加速について提案した。これは製造業の技術改良・高度化、中央・地方協力モデルの刷新、産業チェーンリーディング企業の育成などの各方面に関わる。国家発展改革委員会、科学技術部、哈爾浜市関連部門から注目された。
謝氏は、「しっかりと調査研究することで初めて良き手がかりを見つけ、良き案を提出できる。今回の政府部門からの反応は私にとって大きな励ましとなった。業界に深く関わり現場に根ざしている自分の強みを引き続き発揮し、東北の特色ある現代化産業体系の構築の加速に貢献する」と述べた。
謝氏は黒竜江省の産業の強みを整理し、低空経済に目を向けた。謝氏は航空工業集団哈飛や広連航空などの複数の企業をリサーチし、企業の責任者、中堅的技術者、製品ユーザーなどと深く交流した。
謝氏は、「戦略的新興産業である低空経済は各方面と関わる。この分野は始まったばかりで、多くの面で支援と関連措置を改善する必要がある。取材と座談により、業界標準、産業計画、監督管理体制、発展の弱点などへの認識が確かになった」と話した。
中国工程院の潘復生院士との交流において、謝氏は新たな啓発を受けた。謝氏は多くの見聞と考えを丁寧に整理し、最終的に低空経済モデルエリアの建設に関する案をまとめた。間もなく開催される全国人民代表大会に持ち込む予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月25日
![]() |
![]() |
![]() |