英紙「フィナンシャル・タイムズ」(Web版)は5日、「中国の半導体産業を奮い立たせた米国」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
米国の対中半導体輸出規制は、狙い通りに中国の技術の発展を抑制できていない。むしろ中国企業の独自イノベーションを早め、米国を中国半導体産業の台頭の推進者にしている。
米国は中国が先端半導体及び製造装置の取得を制限するため禁輸措置を講じた。中国の半導体産業の発展を抑制するつもりだが、逆に中国企業に技術のボトルネックを解消させた。規制を受けながらも、中国企業は協力し最新の人工知能(AI)半導体の良品率を約40%(1年前の倍)まで高め、初めて生産ラインの黒字を実現した。
中国の1枚の半導体の性能は米国企業の製品にまだ劣るが、この差は半導体の数を増やし、多くの半導体に並行作業させることで補える。そのため中国企業は国産AI半導体の使用に転じている。これは米国製品の代替品を求める国の先例になるだろう。
米国の最大のミスは中国の半導体製造能力を低く見たことではなく、科学技術の進歩を促す力を低く見たことだ。ある工業強国が相手の技術進歩を抑制しようとすれば、その最良の結果はせいぜいこの進歩を遅らせることであり、最悪の結果はむしろ相手の進歩を早めることだ。これは歴史が証明している通りで、半導体も例外ではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月7日
![]() |
![]() |
![]() |