近年急速に発展する支柱産業である中国の自動車産業は、誰もが知る優れた成績を収めた。中国科学院院士、中国電気自動車百人会副理事長の欧陽明高氏は、「新エネ車が現在、業界の前進を促す重要な原動力であることは間違いない。その進化は動力の電動化、完成車のスマート化、エネルギーの低炭素化という3つの技術変革と関わる。この3つの変革は互いに繋がる。そのすべての変革が終わって初めて、新エネ車の革命が成功したことになる」と述べた。

新エネ車時代の変革の複雑さと多様さは市場の競争をより激しくするだけでなく、自動車製造に対して技術と資金のより厳しい要求を突きつけた。欧陽氏は、現在の新エネ車分野は新たな参入が難しくなると見ている。

この影響を受け、自動車産業は企業間の競争からモデルの競争に転じ、次の7種の新モデルが密かに形成されようとしている。BYDの垂直方向一体化の独自研究モデル、ファーウェイの「ブランド＋ソフト」スマートエコシステムモデル、新勢力のインターネット自動車製造モデル（蔚来、小鵬、理想など）、伝統的新勢力の独自ブランド自動車製造モデル（奇瑞、吉利、長城など）、国有企業独自＋合弁企業の改革・モデル転換発展モデル（上汽、広汽、北汽など）、国有資産監督管理委員会主導の中央企業モデル（一汽、東風、長安など）と寧徳時代の電動化プラットフォームモデル。

欧陽氏は、「各種モデルは現在、各自の強みを持ち、その競争は数年続くかもしれない。うちスマート化変革段階の競争がより熾烈になる。各大手自動車メーカーは早めに合併・再編の転換期および産業モデルの変革の準備段階に入るべきだ。この過程において、長期主義を堅持し学習能力がより高い自動車メーカーとモデルが抜きん出る」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年3月13日