世界市場の変動が激化する重要な時、中国の「ナショナルチーム」が行動し、中国資本市場の発展展望に対する確固たる信頼を示すことで、市場安定の力強いシグナルを発信した。「環球時報」が伝えた。

中央匯金公司は8日の取引開始前、「安定化基金」に準じる力を発揮し、ETF及び優良株の買い増しを維持すると発表した。中国人民銀行は、必要な場合に中央匯金公司に十分な再貸出支援を行うとした。国家金融監督管理総局と国務院国有資産監督管理委員会も同日、株価安定の各種措置を打ち出した。中央企業はこの2日間に、中央企業及び科学技術イノベーション関連銘柄を大幅に買い増しすると発表した。アナリストは香港紙「南華早報」に対して、「これは全面的な資金応援行動だ」と述べた。A株3大指数は8日、軒並み上昇で取引を終了した。

米政府はその前日、「50％の追加関税」により中国を再び脅迫した。中国商務部の報道官は8日、米国側が独断専行するならば中国は最後まで付き合うと表明した。CNNは8日、「中国側はこの数日に渡り、中国は貿易戦争の準備を整えており、対応をより強化するという明確な情報を国内外に発信した」と伝えた。

中国の李強総理は8日午後、欧州委員会のフォンデアライエン委員長との通話で、「中国とEUは経済グローバル化と貿易自由化の提唱者、世界貿易機関の揺るぎなき擁護者・支援者だ。意思疎通と協調を強化し、相互開放を拡大し、自由で開かれた貿易と投資を共に守り、世界の産業チェーン及びサプライチェーンの安定と円滑を維持し、双方及び世界経済により多くの安定性と確実性を注ぐべきだ」と表明した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年4月9日