EUは8日、米国に対する報復関税リストを発表した。米国との貿易交渉が決裂した場合、EUは米国から輸入する民間航空機、自動車、医療機器、農産物、酒類などに報復関税を上乗せする。
欧州委員会は当日の声明の中で、現在のEUと米国の貿易交渉が成果なく終わり、米国の追加関税が取り消されなかった場合、EUは米国からの総額950億ユーロの輸入品に報復関税を上乗せするとした。EUは同日から今年6月10日まで、報復関税リストに関する一般からの意見を求める。
声明によると、EUはさらに米国の相互関税及び自動車関税が世界貿易機関(WTO)の基本原則に公然と違反しているとして、WTOに提訴するための準備を進めている。EUの目標は国際貿易ルールの重要性を再確認することであり、「米国を含むすべてのWTO加盟国はこれらのルールを一方的に無視できない」という。
EUの統計によると、今年1月のトランプ政権発足後、米国はEUからの価値にして3790億ユーロ(EUからの輸入額の70%に相当)の輸入品に追加関税を課している。EUは、米国の関税は企業のランニングコストを増やし、成長を抑制し物価高を激化させ、経済情勢の不確実性を増しているとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月9日
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