AI(人工知能)が各業界にエンパワーメントする。中国北京国際科学技術産業博覧会(北京科博会)はその縮図だ。
薄いセンサーを喉に貼り、コンパクトな本体を襟につける。ユーザーが口にした、人の耳では聞き取れないあやふやな言葉をわずか2秒で識別・復元し、自然で流暢な音声で再生する。北京芯智睿声科技有限公司の展示ブースで、AIと先端センサーを融合させたウェアラブルスマート人工喉頭製品が注目を集めた。
同社の王宇峰CEOは、「この人工喉頭は主に、喉頭切除手術、脳卒中、ALS、パーキンソン病の患者といった言語障害者を対象とする。よく見かける呼気圧人工喉頭や電気喉頭と比べ、このデバイスは植え込まずに直接装着できる。患者の苦しみを減らし、さらに機械音というよくある問題を解消し、ユーザーの以前の声を復元できる」と説明した。
情報によると、同社は複数の医療機関及び公益組織と協力し、数百時間の訓練データを蓄積した。王氏は、「グラフェン柔軟性センサーは喉の筋肉の運動を敏感に感知し、マイクが識別した音声信号と結びつけた後、AIアルゴリズムによってユーザーが言いたいことを識別し、最後に音声クローン及び復元技術により自然な声を形成する。同製品は来年下半期の発売を予定している。より多くの言語障害者が自信を持ち自由に交流し、生活の質を改善できるようにすることを願う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月12日
![]() |
![]() |
![]() |