中米間の関税相互引き下げを受け、ブラジル産大豆の輸出プレミアム価格が下落する一方、米国先物価格は急騰している。昨年、中国総輸入量の70%を占めたブラジル産大豆は、低価格の強みで米国の市場シェアを圧迫し続けている。米大豆協会のケイレブ・ラグランド会長は、「米国産大豆にとって残された関税は軽視できない課題だ。競合相手のブラジルやアルゼンチンがこの追加コストを負担しなくて済むからだ」と語った。ロイター通信が13日、伝えた。
米関税政策の影響を受け、中国は輸入先を多角化している。例えば、オーストラリア産小麦5.5万トン、カナダ産小麦20万トン、フランス・ウルグアイ産大麦36万トンを輸入。一方、米国では対中輸出向け牛肉5500トンの注文にキャンセルが発生し、豚肉輸出に最低57%の関税が課せられるといった状況が続いており、米農家の収益圧迫への懸念が強まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月15日
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