中国が独自製造した9500台分の標準積載車両スペースを備える超大型自動車運搬船「安吉安盛」号が15日夜、7000台の中国製自動車を積載し上海から欧州に向け初航海を開始した。
上汽集団傘下の安吉物流が投資・建造した「安吉安盛」号は、設計から施工まで世界最先端技術を全面的に融合させている。全長228メートル、幅37.8メートルの規模を有し、現在世界最大の低炭素スマート超大型自動車運搬船として知られる。
4月末には9200台分の標準積載車両スペースを備える新エネ車運搬船、BYD「深セン号」が輸出初航海を開始し、当時の運搬能力の世界記録を樹立した。今回の「安吉安盛」号の初航行によって、この記録が再び塗り替えられた。
清華大学公共管理学院の高宇寧副院長は、「1カ月内に中国の輸送船によって記録が連続更新されたことは、中国のミドル・ハイエンド製造業の発展を示すと同時に、複雑な国際環境における中国の貿易の強靭性と活力を反映している」と分析した。
中国の自動車運搬船業界は「追走者」から「先駆者」へと転換しつつある。招商局工業集団の鄭和輝副総経理は、「自動車運搬船の量産と就役は、中国遠洋自動車運輸船の能力をさらに高める」と述べた。
上汽集団は2024年末時点で、海外市場で累計550万台以上を納車。中国は昨年、世界一の自動車輸出国となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年5月16日
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