最新データによると、英国の自動車購入者の中国車への関心が急上昇中だ。英国最大のオンライン自動車取引プラットフォーム「Auto Trader」によれば、今年1月～4月の中国ブランドの広告閲覧数は140万回を突破。これにより、中国ブランドが英国市場で現在5.3％のシェアを占めると推定され、2024年同期の1.3％から大幅な伸びを示している。26日付英紙「イブニング・スタンダード」が伝えた。

BYDやグレートウォール・モーターズに続き、ジェイクー（Jaecoo）、リープモーターズ（Leapmotor）、スカイウェル（skywell）、オムダ（Omoda）、XPeng（小鵬汽車）。Auto Traderのデータでは、今年1月～4月の同プラットフォーム掲載の中国EV在庫数が前年比10倍以上増の3300台超を記録。うちBYDが広告閲覧数と在庫の約50％を占める。同紙は、「2024年UEFA欧州選手権のスポンサー契約により、同ブランドの認知度が自動車購入者層で上昇中」と分析。

Auto Traderは、「中国メーカーは低コストのバッテリー技術を強みに、欧米競合他社より低価格での販売が可能」と指摘。同プラットフォームが引用した研究では、ドライバーのEVブランドロイヤリティがガソリン車やディーゼル車より低いことが示されている。

同プラットフォームのイアン・プラマー商業ディレクターは、「米EU間の関税戦争に伴う貿易混乱が、英国市場の相対的な魅力度を高めている」と説明。中国自動車メーカーが今後さらに新製品投入を拡大するとの見通しを示した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年5月28日