今年に入り、中国では市場参入規制が一層緩和され、民間投資の重要プロジェクトへの参加が拡大している。これは民間投資の発展空間の持続的な拡大を促している。
民間企業の投資拡大を図るため、各地で民間投資プロジェクトのリストが相次いで発表されている。
江蘇省では今年、民間企業が投資する省級重要プロジェクトは228件と、昨年より27件増加し、計画中の年間投資額は1500億元に達している。投資先は次世代情報技術、新エネ、ハイエンド設備などの戦略的新興産業に及ぶ。
中国では今年、江蘇省だけでなく、交通運輸、エネルギー、水利、新型インフラ、都市インフラなどの重点分野で、投資総額約3兆元にのぼる多くの優良プロジェクトが打ち出されている。
民間投資の重要プロジェクトへの積極的な参加を誘導すると同時に、市場参入障壁の打破も加速している。国が新たに承認した一連の原子力発電プロジェクトでは、民間企業の出資比率が従来の最高10%から20%に引き上げられた。民間企業の原子力発電プロジェクト投資総額も、昨年より約50%増加した。
同時に、民間投資プロジェクトへの融資支援も持続的に強化されている。融資と投資の連動の試行をめぐる協力の深化に伴い、すでに多数の銀行から2500件以上の民間投資プロジェクト関連の1兆元を超える貸付金が、審査を経た上で貸与された。
政策・措置の相乗効果により、民間投資が着実に拡大している。今年1―4月期の中国製造業への民間投資は9.0%増、インフラ民間投資は9.6%増で、民間企業の利益総額は4.3%増の5706億8000万元。民間投資の活力が急速に引き出されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月4日
![]() |
![]() |
![]() |