世界平均を上回る経済成長率を示す中央アジア地域は、発展と経済成長の高い潜在力を示している。同地域のウズベキスタンは、地域経済成長のモデルケースとなる可能性が注目されている。世界銀行の地域経済報告書によれば、ウズベキスタンは2024年の欧州・中央アジア地域における成長率トップ3の経済圏に選ばれた。
ウズベキスタンは中央アジア初の自動車生産国であり、同地域で最も成熟した自動車産業チェーンを有する。現在、自動車産業は同国の基幹産業の一つに成長している。
タシケント国際投資フォーラムに出席したBYD欧州自動車販売事業部・中央アジア地域総経理の曹爽氏は「環球時報」の独占インタビューで、「近年、中国新エネ車メーカーのウズベキスタン進出が加速する中、同国の自動車産業は近代化・グリーン化へ向けた急転換を果たし、経済・社会・環境の多角的な発展を促進している」と表明。BYDはウズベキスタン国有自動車グループUzavtosanoatと協力し、中央アジア初の新エネ車工場を共同建設。昨年6月には現地生産に成功し、累計生産台数が1万台を突破した。完成車製造技術とスマート生産システムの直接導入により、同国は従来の組立工程から自主製造への産業高度化を達成。同時に現地サプライチェーン、物流、部品産業、アフターサービス関連産業をけん引し、広範な新エネ車産業エコシステムを形成。人材構造の最適化と地域均衡発展を促進している。今後ウズベキスタンは地域自動車製造ハブとなる可能性を秘めている。
中国企業との協業により、ウズベキスタンは中央アジア初の新エネ車量産化国家となっただけでなく、製品を「世界へ送り出す」能力を獲得。近い将来、ウズベキスタン製新エネ車はカザフスタンやキルギスなどの近隣市場へ輸出され、地域製造業構造における同国の輸入国から輸出国への転換を後押し、中央アジア地域における製造業の競争力と影響力を更に高める見込みだ。
中国・ウズベキスタン実務協力は中央アジア経済圏における顕著な成功事例となっている。関連データによると、2024年第1四半期における中国の対ウズベキスタン投資額は約22億ドルに達し、同国が同期間に導入した外資総額の33%を占めた。中国からの投資は主にエネルギー、冶金、化学、交通、農業等の重要分野に流入し、ウズベキスタンの産業高度化とインフラ整備に大きな推進力を注いでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月16日
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