「不気味な可愛さ」を特徴とするトレンドトイ・Labubu(ラブブ)が世界的ブームを巻き起こす中、その海外展開戦略にはいくつかの顕著な特徴が認められる。
第一に、製品設計段階からのグローバリゼーション戦略だ。北欧神話をルーツとし、全世界のユーザー層を対象にしたデザイン開発を行ってきた。
第二に、運営元のPOP MART(ポップマート)が海外に構築した直営小売店舗やロボットストアなどの流通網により、自社IP製品の直接販売という新たなビジネスモデルを確立した。
第三に、中国製造業とサプライチェーンの優位性の集大成として、海外進出に必要不可欠な「産業エコシステム」を構築。人形用衣装(コスチューム)、リペイント、保護ケース、中古取引など多岐にわたる派生産業を創出している点が特徴的だ。
第四に、廉価販売戦略を採らず、固有のIP価値、トレンドトイのコンセプト、ブラインドボックス販売手法を通じて世界の新世代消費者から共感を得ている。
「中国発」を過度に強調せず「世界への融和」を追求するLabubuブランドの取り組みは、中国ブランドのグローバル展開におけるあるべき姿勢を示唆している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月18日
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