フランスの首都パリで開催されたパリモーターショーで、時々こんな光景を見かけた。来場した欧州の人々がメジャーを取り出して、中国製の新エネルギー自動車のボディのサイズを細かく計測し、記録している光景だ。
メジャーを出して中国車を計測する人は、大きく2つに分かれる。
まずは、中国車の購入を真剣に考えている消費者だ。欧州の消費者は、購入するつもりがなければメジャーを出して車の寸法を測ったりしない。欧州の古い歴史ある都市は道幅が狭く、駐車スペースも少ない。そのため、車を買うときは正確にサイズを測って、自宅の車庫に入れられるかを確認しなければならない。それに、ベビーカーやスキー板などがトランクに問題なく入るかを確認することも必要だ。中国車のサイズをメジャーで測る人がいることは、中国車がすでに欧州の消費者の購入候補リストに入ったことを示している。
次が、欧州自動車メーカーの技術者だ。これまでの数十年間、欧米で開催されるモーターショーに勉強や視察に行き、メジャーを出して車体を計測しているのは中国の技術者だった。当時は西側の自動車メーカーが基準を定め、業界の方向性をリードしていた時代で、自動車産業における発言権はドイツなどの伝統的産業強国の手にがっちりと握られていた。中国の自動車産業はその後を追いかけ、学ぶ中で、自国産業の弱点を少しずつ補強していくしかなかった。しかし、今や立場は逆転した。かつての学習者は今、パリモーターショーの表舞台に立ち、かつてのリーディング企業の関係者は今、中国車に乗り込んで試乗したり、中国ブランドのデザインやスマート化ソリューションを真剣に研究したりしている。
ほんの2年前のパリモーターショーでは、出展した中国自動車ブランドは9ブランドにとどまったが、今年は16メーカーの25ブランドに増え、出展ブランド全体のうち約3分の1を占めるようになった。こうした状況についてネットユーザーは、「これまで欧州自動車メーカーは注文が来るのをただ待っていればよかったが、今では中国車が欧州市場に乗り込み、競争に挑んでいる」と総括した。米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も、「欧州最大のモーターショーは今や中国車が主役だ」と感慨を込めて報じた。こうした状況は、中国の新エネルギー自動車の急速な発展を十分に物語っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年10月19日
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