1月23日、江蘇省南京市博物館では、南京市上坊鎮にある六朝時代(紀元222-589年)の孫呉墓の考古学的調査の成果が公表され、一部の出土文物が展示された。
2005年末から、南京市博物館の考古学関係者は、南京市江寧区の上坊鎮にある約1700年前の六朝時代の孫呉墓に対して考古学的発掘を行った。
この墓は縦穴煉瓦室の構造で、スケールが大きく、構造もユニークで、煉瓦室は全長20.16メートル、幅10.71メートル。墓の主人は孫呉時代後期の貴族或いは孫呉の宗室と推測される。墓から金、銀、銅、鉄、漆、木、磁器、陶器などそれぞれ違う材料の文物約170点と銅銭600余が出土した。なかでも青磁器が多く、これは南京地区で発見された六朝の墓の中で磁器の件数が最も多く、種類がよくそろっている墓である。孫呉時代の墓の等級制度、大型の墓の構造およびその時期の社会儀礼、絵画、磁器工芸などの研究のための重要な実物資料を入手したことになると見られている。
写真1 南京市博物館で展示されている上坊の六朝時代の孫呉墓から出土した一部の磁器のはにわ。(1月23日撮影)
「チャイナネット」2007年1月24日