中国の人工衛星専門家は16日、中国初の月周回人工衛星「嫦娥(じょうが)1号」が月に向かう軌道が確定したことを明らかにした。北京紙の「新京報」が伝えた。
月周回探査プロジェクトの孫沢洲・衛星システム副総設計師によると、嫦娥1号は打ち上げ後、10~12日間で月に達するという。打ち上げられた衛星は、近地点200キロの楕円(だえん)軌道で地球を5~7回周回する。同衛星の任務は月全体の探査で、地球には戻らない。衛星が観測軌道に入るまでには、9~10回の軌道変更が行われる。
「長征3号甲」型ロケットの金志強・副総設計師は、ロケットは点火準備から発射、衛星分離までの20分間で50数回の重要な飛行動作や重要作業を経ると説明する。これらの作業は衛星発射の成功の鍵を握ることになる。
「人民網日本語版」2007年8月19日