写真などの資料を見せながら、中国語で講演する
10月7日夜、日本の能楽金春流宗家の金春安明さんの講演会が北京大学で行われた。この講演会は日本国際交流基金が主催したもので、内容を日本語ができない学生にも分かってもらうため、金春安明さんは中国語で講演をした。
「高砂」と「杜若」を現場で演じている
金春安明さんは写真や映像を見せながら、日本能楽の伝統、その特色、中国文化との関係、日本能楽の現状などについて説明したほか、金春流能楽の代表作「高砂」と「杜若」を現場で演じた。その後、能楽の道具である「鬘」と「能面」についても中国語で説明しながら、付けて見せた。
「かつら」をつける
能面をつける
講演が終わった後、北京放送の記者の取材を受けた時、金春安明さんは「私は幼稚園の頃から中国に興味を持つようになり、今回は三回目の中国訪問であるが、中日国交正常化三十五周年という節目の年に、中国の名門大学北京大学で金春流が650年も受け継いできた能楽を中国の若い人に紹介することが出来て、とてもうれしかったです」と語っていた。
「中国国際放送局 日本語部」 2007年11月9日