中国国家宇宙局の裴照宇報道官は11日、北京市で記者会見を開き、月探査衛星「嫦娥(じょうが)一号」に搭載されたCCDカメラが月の裏面に対する撮影を行い、月の裏側一部分の画像収集に成功したことを発表した。「中国新聞網」が伝えた。
地球に転送されてくる観測データの処理を通じて、嫦娥一号のその他の観測機器による初期的な科学的成果も続々と得られつつある。干渉イメージング分光器によるスペクトルおよび干渉図、レーザー高度計による距離測定値、ガンマ線およびエックス線分光器によるEDSスペクトル、マイクロ波観測器による月面の明度・温度変化図、宇宙環境観測器による粒子量測定結果などがすでにデータ処理を受けた。写真は月裏側のクレーター。CCDカメラで4日撮影された5枚の画像を組み合わせて作られた。
「人民網日本語版」2007年12月11日