ホーム>>文化>>考古学
「南海一号」の発掘、まだ5-10年間を要する
発信時間: 2007-12-25 | チャイナネット

「南海一号」はすでに引き上げられたとはいえ、沈没船を入れた箱をいかにして安全的に開き、いかにして考古学の基準に則って文物を整理するかということは、世界的な難問とされており、その難しさは引き上げ作業に匹敵する。

広東省文物考古研究所水面下考古研究センターの魏峻副主任は、「箱を開くには、まだ5-10年間を要するだろう」と予測したが、この予測はあまりにも楽観的過ぎると見る専門家も多くいる。

中国文化遺産研究院の詹長法研究員は、「沈没船は海底30メートルのところで800年間も横たわり、すでに周囲の環境とバランス状態を取っていた。引き上げられた後、この状態が破られ、照明、微生物、水環境の変化は、船体及び文物の浸食に繋がるだろう」と語っている。

沈没船を浸す水は、淡水を利用するか、それとも海水を利用するかもまた問題である。淡水にすると、船体の腐食を招いてしまうかもしれない。海水にすると、水中の微生物が船体を破壊してしまうおそれがある。中国の文物局の単霽翔局長は、「この問題を解決するには、絶え間ない調整が必要だ。すでにマニュアルができている」と語った。

中国科学院考古研究所の元所長の劉慶柱氏は「貴重な文物は再生不能な資源であり、発掘の方法に問題があると、「南海一号」本来の重大な価値が損なわれてしまう。特に航路図、作業日誌、文字記録などの書類は、「南海一号」の由来のナゾを解く鍵であり、思いがけない資料が提供されるかもしれない。ところが、こういった資料こそ、まさに最も保存しにくく、復元しにくいものである」と語った。

「チャイナネット」2007年12月25日

  関連記事

· 宋の沈没船「南海一号」の引き上げ間近 万全の準備が整う

· 「南海一号」沈没船で貴重な文物を新たに発見

· 宋の沈船「南海一号」が3月に引き揚げられる

· 800年を経て沈没船「南海1号」が新居「水晶宮」へ

· 南海1号で、コブラの骨2つを発見

  同コラムの最新記事

· 800年を経て沈没船「南海1号」が新居「水晶宮」へ

· 台湾海峡に、古代の沈没船が2000隻以上

· 多くの歴史上のナゾを解くかぎとなる三星堆と金沙遺跡

· 河南省で比較的完全な状態を保っている恐竜の化石が発見

· 宋の沈没船「南海一号」の引き上げ間近 万全の準備が整う