国防科学工業委員会は31日、「嫦娥一号」から撮影された月の極地の画像を公開した。中国にとってこうした画像を手にするのは初めて。
国家宇宙飛行局のスポークスマンによると、「嫦娥一号」に搭載されているCCDカメラの撮影範囲は、月面の南、北緯70度以内に設定されていたが、1月4日から70度以上の地域をテスト撮影し、画質の良い画像を撮影することができた。
現在「嫦娥一号」は、全方位の観測を行っている。1月28日からは衛星が傾斜して運行する状態に入り、2月21日には「嫦娥一号」にとって初めて月食を経験することになる。そのとき衛星は月食の影の部分に入り、備蓄されている電力だけで運行や温度を維持しなければならない。科学者たちはすでに詳しいマニュアルを作り、軌道を調整して、月食の影の地域の経由にかかる時間を3.5時間から2時間まで短縮し、月食期間の衛星の安全を確保している。
「チャイナネット」2008年2月1日