月探査衛星「嫦娥」は順調に運行中、有人宇宙船「神舟7号」はまもなく打ち上げられる予定--両会の席上、たびたびこのようなニュースが伝えられ、宇宙開発の話題はここしばらく会場内外でホットな議論の焦点となっている。人民日報では、全国政治協商会議(全国政協)委員で「嫦娥」プロジェクトの欒恩傑・総指揮、全国人民代表大会(全人代)代表で中国有人宇宙飛行プロジェクト応用システムの顧逸東・総指揮、全国政協委員で神舟宇宙船の戚発ジン・元総設計師の宇宙開発部門の専門家三氏にインタビューを行った。
--中国の自主技術革新は、宇宙技術の発展の面でどのような働きをしたのか。
▽欒恩傑氏
宇宙開発はハイテクノロジーの分野であり、それを発展させる核となる技術は買ってくるものではない。コア技術を掌握して始めて発展のイニシアティブを確実に握ることができる。他に頼って自己の発展を決定するのではなく、自己の発展のルートに基づいて自己の将来を決定しなければならない。
▽戚発ジン氏:
中国の宇宙開発は技術革新のプロセスだ。厳密にではなく、感想的に言うことになるが、中国の宇宙開発事業やそのシステムは世界で最高とは言えないものの、自分たちで開発したものだ。現在の国際的な環境のもとで、我々は外国の先進的な科学技術の成果や事業に依拠していない。それらに頼らず、どうしているのかというと、自力更生あるのみだ。中国の宇宙船は、自ら設計し、自ら材料を調達し、自ら生産し、自ら打ち上げ、自ら管理しているものであり、宇宙飛行士たちは自国の宇宙船に乗って宇宙へ行くのだ。
「人民網日本語版」2008年3月18日