世界保健機関(WHO)はこのほど、「鍼灸経穴部位の国際標準書」(以下「国際標準」)を発表した。これを受け、韓国の韓医協会はただちに「この国際標準で人体の鍼を打つ経穴361カ所が確定。うち99%が韓国の経穴を採用した。事実上、韓方医学の鍼灸術が国際標準となった」と表明した。この内容が報道されると、韓国の専門家から厳しい非難が起こった。韓医協会も間接的に自らの誇張表現を認めたものの、公には誤りを訂正していない。「生命時報」が伝えた。
WHO伝統医学協力センターのダニエラ博士によると、WHOは06年11月初旬、日本の筑波市で国際会議を開催し、中日韓三国の鍼灸学会の代表は鍼灸学の古典著作である中国の「鍼灸甲乙経」を基礎とし、国際標準化を実現することで一致した。「WHOは筑波会議の前にも多数の経穴の標準を明確にしており、その90%は中国の専門家の案を採用している。中国の鍼灸は国際的に公認された地位を確立している」とダニエラ博士は強調する。大韓医師協会所属の医療一元化特別委員会は「伝統医学においては、中国はずっと宗主国であり、鍼灸学もその例外ではない。韓医協会が発表した『韓国の鍼灸術が中国を圧倒して世界標準に』の報道はまったくのでっちあげだ」と指摘し、韓医協会に自らの誤った行為を訂正するよう促している。
「人民網日本語版」2008年7月4日 |