中国の有人宇宙船「神舟7号」が今年10月に打ち上げられる。張柏楠・総設計士によると、神舟6号との最大の違いは(1)船外活動の実施(2)乗組員3人が最長5日間飛行可能(3)衛星通信の新技術をテスト――の3点だ。「北京日報」が伝えた。
神舟7号は中国の有人宇宙飛行計画の第2段階における初飛行であり、その最大のブレークスルーが船外活動。乗組員が宇宙空間へ順調に出られるよう、軌道モジュールにはエアロックモジュールが取り付けられた。尚志・総指揮によると、宇宙空間は真空状態なので、船外へ出るには、まずモジュール内を減圧し、内外の圧力を同じにする必要がある。船外から船内に戻った時も、まず加圧が必要だ。加圧・減圧設備が必要なのはこのためだ。エアロックモジュールには2つのハッチがあり、宇宙飛行士は船外活動用の宇宙服を着てまず第1のハッチを閉め、続いて第2のハッチを開ける。このようにして、船内の本来の酸素濃度と気圧を保つわけだ。
エアロックモジュールは帰還モジュールの上方にあり、軌道モジュールと連結している。宇宙飛行士はエアロックモジュールに入った後、第1のハッチをしっかりと閉じるよう下方の乗組員に連絡。船外活動用の宇宙服に着替えた後、エアロック内の気体を排出し、第2のハッチを開ければ、船外活動へ出ることができる。
「人民網日本語版」2008年7月17日