北京市全体では、ボランティア、サービス員であろうと、一般の市民であろうと、人々の精神状態は中国の伝統文化と互いに補完し合うものとなり、濃厚な文化的な深みを見せるものであった。イギリス『ガーディアン』紙のウェブサイトは北京五輪を報道するため、わざわざ『北京の人々』という面白いコラムを開設し、北京駐在のイギリス人記者たちに北京での見聞を語らせている。スティーブクレイムさんは13日の報道の中で自分の次のような体験について述べている――タクシーでボクシング館からバドミントン競技場に駆けつけたが、利用した車の競技場に入ることを認める関連証明書がないため、入ることができない。当時大雨が降っており、親切なタクシー運転手は記者が雨でびしょ濡れにしてはとみずから保安要員に説明し、ついに車を競技場近くの濡れることのないところにストップさせた。スティーブクレイムさんを感動させたのは、このなんとかして英語で記者に説明しようとする運転手はタクシーの料金メーターを指して繰り返し手まねをし、記者にボクシング競技場からバドミントン競技場までの料金だけを支払ってくれればよいことを分からせるよう努めたことである。何元しか節約できなかったとはいえ、スティーブクレイムさんは、このタクシー運転手の親切と誠意には自分の北京の旅の忘れ難い思い出となるであろうと語った。彼に尋ねられたすべての中国の人たちは、英語のレベルがどうであろうと、いつも彼に対し熱意とほほえみを現わした。
「チャイナネット」2008年8月26日 |