(1)原案:テーマソングは新人起用
トーク番組「楊瀾訪談録」に4日、映画監督である張芸謀氏がゲスト出演した。北京五輪の開幕式について、張芸謀氏は、「少なくともこの10年以内には再現できないものだ」と語った。「京華時報」が伝えた。
張芸謀監督によると、北京五輪テーマソング「You and Me」は、もともと2人の新人を起用し、五輪ボランティアのウェアを着て歌わせる予定だった。「一見すると一般の学生ボランティアみたいなデュオを登場させることは、従来のやり方を覆す非常に大胆な試みだと思ったが、最終的にあきらめた。この決定が良かったのか悪かったのか今でも分からない。冒険できなかった」と述べている。
張芸謀監督によると、2度、新人歌手に予行演習で歌わせたが、ボランティアウェアを着た2人が壇上に上るのを見て、誰もが代役だと思い、反応が無かった。歌い終わった後も、みな「盛り上がりに欠ける」と感じたそうだ。「張和平部長(北京五輪開幕式業務部部長)が、『観客の盛り上がりがないとダメだろう。やはり大物歌手を2人探したほうがいい。国内の歌手1人、海外の歌手1人、そうすれば一層盛り上がる』と勧めた。私も、このクライマックスの盛り上がりに関しては、当時頭を悩ましていたから、結局彼に従った」と述べている。
最後の最後に自己のアイデアを捨てたことを、張芸謀監督は非常に残念に思っている。「今でも、あの時、予定通りにやっていたらどうだっただろう?と思うよ。だけど、挑戦できるチャンスは一度だけだからね。テストはできないさ」と心残りの様子。テーマソングを歌う歌手の人選に関しては、音楽総監督の陳其鋼氏と喧嘩したこともあったらしい。張芸謀監督が新人起用を止めて、大物歌手に換える決定を、電話で伝えたとき、「彼は電話の向こうで怒り狂って言ったよ。『俺たち2人が何年もかかって構想してきたんだぞ、今になって換えるなんて何て話だ!』ってね。それから、『君の立場も大したことないんだな!』って怒鳴られたよ」。
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