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08年の中国科学の10大発見(8)最古の動物の合作
発信時間: 2008-12-31 | チャイナネット

 

雲南大学古生物研究重点実験室主任の侯先光教授は長年の研究の末、著名な澄江动物化石群で新たな突破口を切り開いた。世界で唯一の動物の集団行動を示す動物の化石を発見し、この成果は08年10月10日発行の雑誌「サイエンス」に掲載された。

 

発見者の話

私が84年に発見した雲南省澄江の動物化石群により、カンブリア紀の大爆発の理論が実証されたことで、これは20世紀で最も驚くべき発見の1つとなった。この化石群を絶えず発掘し、研究を重ねたことで、再び新たな突破口を開くことができた。20の節肢動物の個体が1つひとつ結合され、1列に並んだ1個の化石に、動物の集団行動の根源を見て取った。

この20の動物の個体は一種の新しい節肢動物であるが、中国名はまだ決めていない。形体はエビによく似ており、尾部は2つに分かれ、肢体の後ろの腹部から伸びて、後ろにいる「パートナー」の殻の中に挟まっている。研究の結果、これら小動物は、食肉動物の攻撃または劣悪な環境から逃れるため、海洋を浮遊または自由に移動していた、と分析した。

 

権威筋の評価

米アトランタのエモリー大学の地理・生物学者、アントニー・マーティン氏――これらの化石が示す動物の集団行動は、現代の無脊椎動物ではこれまで知るすべはなかった。この発見は、早期の集団行動の進化を意外にも明確に証明するもので、恐らく共同で生殖を行い、捕食に対抗するための戦略的行動だったことを示している。

 

侯先光氏 古生物学者。雲南大学教授、同大学古生物研究重点実験室主任。

 

「チャイナネット」2008年12月31日

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