哈飛エアバス複合材料製造センターの建設が先月30日、哈爾濱(ハルビン)市で始まった。中国初の合弁複合材料製造センターとなり、エアバスA350XWB型機とA320型機シリーズ向けの複合材料や部品が製造される。「科技日報」が7日伝えた。
哈飛エアバス複合材料製造センターの総投資額は3億5000万ドル、中国メーカーが80%、エアバス中国が20%の持株を保有。中国メーカーの持株のうち、哈飛集団が50%、残りは哈飛航空工業股フェン有限公司、哈爾濱開発区合力基礎設施発展有限公司、中国航空科技工業股フェン有限公司がそれぞれ10%ずつ保有している。
哈飛の曲景文董事長によると、合弁の複合材料製造センターではエアバスの技術基準や品質管理を全面的に徹底させるという。将来的に中国の複合材料関連の製造業が、世界の航空産業に参入し、より大きな発展の可能性を勝ち取ることが期待される。
エアバス中国のバロン総裁は起工式で、「2010年末には合弁の複合材料製造センター新工場の操業が始まる。合弁会社はとりあえず哈飛の工場と設備を借りて生産を行う」と述べた。
哈飛エアバス複合材料製造センター新工場の敷地面積は3万平方メートル。複合材料は将来、航空機の製造における核心技術のひとつとして、従来の金属材料に代わり、航空機の軽量化や高強度化、消費燃料の削減を実現する。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月8日