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論評:中国の若者に広がる漢字忘れ
発信時間: 2009-08-04 | チャイナネット

 

中国の義務教育では書き方を以前ほど重視しなくなり、一部の都市の小学校では漢字を書く授業すらなくなっている。上海ではまだあるが、授業時間は非常に少なく、多くの都市では小学校の教師に対する要求も低く、チョークで書くことに対し要求が少しあるだけである。

江西省上饒市の第六小学校で国語の教師をする陳慧群先生は、「学校では書き方を学ぶ科目がなく、生徒の漢字の書き方は先生の要求と関係している。先生が注意すれば、生徒の漢字も良くなる」と考えている。

これについて中国の教育関係者は、子供たちに漢字の書き方を学ばせるには、まずは先生が学ぶ必要があり、師範大学の学生は「書き方」を必修科目にすべきだと強調する。多くの師範学校では学生に「三筆」(チョーク、毛筆、万年筆)で字を書くことを要求しているが、必修科目ではなく、多くの学生が練習したがらない。

数十年前、ボールペンは筆の使い方や文字を破壊すると考えられ、小学校の先生は生徒に使用を認めていなかった。しかし今では、習字の授業を除き、中国の学生は字を書く際にボールペンを使用するようになり、筆や万年筆を使うことが少なくなった。

学級担任も兼任する于維維先生は、「私たちの学校は生徒に漢字を書くよう要求しているけれど、練習しない生徒もいる。私は厳しいほうで、毎週生徒たちに最もよく書けたと思う字を提出させているけど、それでも出さない生徒はまだいる」と話す。

練習をしたがらない学生は、練習を無駄だと感じており、現在はパソコンを使用し字を書くことができるため、漢字がうまく書けても書けなくても大きな妨げにはならないと考えているようだ。このような状況を改善するため、上海市関連部門は、2009年から中学校と小学校の書き方の授業を増やすことを発表した。

しかし、子供の漢字の練習を強化しても、大きくなり仕事に就いたときにパソコンを多く使い、文章を読むことが減れば、やはり漢字を忘れるという状況に陥るだろうという指摘もある。

パソコンを頻繁に使用し、その上生活における大部分の情報や知識がインターネットによるもので、読書も減っているため、漢字の書き方を忘れたり、書き間違えることが増えている。

「チャイナネット」 2009年8月4日

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