中国の大型航空機用エンジン事業を担う中航商用飛機発動機有限責任公司の張建総経理は26日、中国が独自に開発する初の大型旅客機用エンジンは2016年に完成し、許可証の申請に入ることを明らかにした。張総経理は「国産エンジンと国産大型航空機を同時に青空に飛び立たせたい」と話した。この日程は、中航商用飛機発動機有限責任公司の「人材募集計画」の開幕式典で初めて公開された。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中航商用飛機発動機有限責任公司は今年1月、上海に設立した。ゼネラル・エレクトリック(GE)、ロールス・ロイス、プラット・アンド・ホイットニー(PW)といった航空機用エンジンのビッグ3に続くべく、中国企業が大型旅客機用エンジンという「工業の核心」分野に参入した。
同社は今月14日、研究・開発と発展に関する計画を報告し、専門家からの審査を受けた。
同社の王之林・常務副総経理は、国産の大型航空機が「中国の心臓」を搭載し、青空に飛び立つためには、次の2つのステップを踏む必要があると話す。第一に、最初の国産大型航空機用に海外の高度なエンジンを調達。第二に、その後の航空機は利用者の要求に基づき中国が独自に開発したエンジンに適時交換。これにより、中国は大型航空機用エンジンの自主開発と生産能力を掌握することになるという。
大型航空機用エンジンは2016年に第1号が完成し、その後シリーズ化される計画だ。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年8月27日