中国航空工業成飛民機公司で1日、国産大型旅客機「C919」の機首部分のプロトタイプ製造がスタートした。これにより、中国が独自に設計・製造する大型旅客機「C919」プロジェクトは段階的な進展を得たと言える。中国網が1日に伝えた。
プロトタイプ製造は現在、計画通りに各業務が展開されている。製造ネットワーク計画、製造工芸技術総合案が立てられたほか、一部の設備製造はすでに完成している。10月中旬に部品のリベット締めが行われ、09年12月末には上海で納品される予定。
7月22日にデジタル模型が発表されて以降、中国航空工業成飛民機公司はわずか1カ月でプロトタイプ製造をスタートさせた。プロトタイプ製造の順調なスタートは、大型機独自開発の堅実な一歩を表すと同時に中国の航空工業飛躍の合図となった。
大型旅客機プロジェクトは、国により正式にプロジェクトとして立ち上げられて以来、国内の民用航空工業を全面的に振興させるための要となるプロジェクトと位置づけられてきた。プロジェクト開発期間が短いことと、任務の重要さに基づいて、中航工業成飛民機公司はきめ細かい準備を行った。今年5月には技術者10人あまりによるプロトタイプの設計がスタートし、開発の序幕が開かれた。中国航空工業成飛民機公司と中国商用飛機有限責任公司の努力により、技術準備、生産準備が完了し、期日どおりにプロトタイプ製造を始めるという目標が実現した。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年9月2日