「第17回中国国際金融展」が2日、正式に開幕し、漢王科技製の顔認識システムが初めてお目見えした。通称「人臉通」と呼ばれるこのハイテク製品は、セキュリティシステムとしてATM機に取り付けられる。「北京青年報」が2日伝えた。
漢王科技の徐冬堅氏によると、このシステムはATM機に設置されたカメラを通じて自動的に利用者の顔の特徴を撮影し、目や鼻、口などの輪郭を識別する。識別後、利用者はようやく次の取り引きに進めるという仕組み。このシステムには顔を隠した偽装引き落としを防止する機能も備えている。利用者がマスクやサングラス、帽子をつけている場合は顔の輪郭を識別できないため、自動的に取り引きが中止され、他人の預金を無断で引き落とす犯罪を防止できるようになっている。また、カメラが遮断・破壊・故障した場合は自動検知して通報、直ちに係員が発見・修理し、預金の安全が保障される仕組みになっている。同社は現在、農業銀行、上海浦東発展銀行、平安集団などと導入計画を検討しており、来年には北京で導入される予定。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年9月3日