「第11次五カ年計画(06-10年)」に盛り込まれた国の科学技術の支柱となる計画「高速安全交通付属ゴムタイヤと製品の核心技術開発」プロジェクトは、07年のプロジェクト立ち上げ以降、総目標に向け新しい成果を次々と生み出してきた。そして、このほど高速走行用ラジアルタイヤを年間20万本生産する技術開発で重大な進展を遂げた。大量の研究開発を土台に、中国初のランフラットタイヤ(RFT)の生産ラインが広東省従化市に完成したのだ。科技部の公式サイトが16日伝えた。
同工場では現在、「195//55RF16」と「205/45RF17」の2規格の高性能ラジアルタイヤが製造され、製品の性能検査も予定指標をクリアした。性能検査では、パンクしたタイヤが時速80キロで1時間以上走行し安全に目的地に到着できるかが確認される。製品はEU認証である「ECE-R30」にも合格、空気圧ゼロ実験でECE基準を大きく上回り、ヨーロッパでの販売資格書を取得するとともに、タイヤ1000本の初発注を受けた。高速道路事業の発展に伴い、ランフラットタイヤの需要は年々高まり、販売数は5年以内に国内外で20万本にのぼる見込み。
このタイヤを製造する企業は世界でもごくわずかで、業界全体の通年の販売数は約200万本にのぼる。中国では、ランフラットタイヤの生産ラインが完成したことで、ラジアルタイヤの空白が埋まった。これは中国独自の革新的かつ重大な科学技術の成果であり、中国のラジアルタイヤのレベルが高まったことを意味する。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年9月16日