中国人工知能学会ロボットサッカー委員会が来年6月、哈爾濱(ハルビン)工業大学で開催する「第1回世界ヒューマノイドロボットオリンピック」に向け、中国のロボットは積極的に準備を進めている。新華社のウェブサイト「新華網」が3日伝えた。
哈爾濱工業大学の洪炳鎔教授によると、世界ヒューマノイドロボットオリンピックは国際的な大会で、「選手」は各国のヒューマノイドロボット。人のオリンピックのルールに基づいて各種競技やエンターテイメントが行われるという。最終的にはロボットと人とのスポーツ対決を実現するのが目標で、いずれはロボットの競技レベルが人を超えるかもしれない。
今年8月に韓国で開かれた世界ロボットサッカー連盟 (FIRA)による「第14回ロボワールドカップ」で、洪教授率いる哈爾濱工業大学のロボサッカーチームは1分7秒のタイムで短距離走の世界記録を更新し、ヒューマノイドロボットのオリンピック出場への大きな一歩を踏み出した。
哈爾濱工業大学には最近ロボットオリンピック革新基地が設立。この基地で、緊張の中、来年の世界オリンピックに向けた「選手」のトレーニングが行われている。
「人民網日本語版」2009年11月4日