中国科学技術大学で13日、「2009中国ロボット大会およびロボカップ・オープン戦--サービスロボット大会」が行われた。会場では、中国科学技術大学が開発したサービスロボット「可佳」が展示された。「可佳」は、スタッフに「のどが渇いた、飲み物が欲しい」と伝えられると、慣れた様子で冷蔵庫を開け、中の飲み物を手渡した。「科技日報」が16日に伝えた。
同大学の陳小平教授によると、この知能サービスロボット「可佳」は同大学のコンピュータ学院・マルチエージェントシステム実験室が開発し、知的所有権を有する。
「可佳」は現在、世界的にも最高の知能レベルを持つサービスロボットの一つで、環境認識、顔の識別、オートナビゲーション、音声対話、自主的な物体把持などの基本能力を備えているだけでなく、他のロボットにはない2つの特徴がある。
1つ目の特徴は、世界に先駆けて導入された複合型タスク自動計画機能だ。例えば、食事の後にテーブルを片付ける場合、テーブルの上には多くの食器が乗っている。ロボットが毎回1-2つの食器しか運ばなければ、食卓とキッチンの間を何度も往復しなければならない。ところがもしロボットが、小さい食器を大きな皿などの食器の上に乗せて運べば、大幅に効率を上げることが出来る。このように、効率の良い仕事法を自動的に「考えつく」ことができるかどうかが、ロボットの知能レベルを表すこととなる。「可佳」には初歩的にこの能力がそなわっており、簡単な情況ならば、自動的に最も良い方法を考えつくことができる。
2つめの特徴は、言語を通じた人とのコミュニケーションにより、因果知識を学ぶところだ。これらの知識を利用して有害な行動を避けることもできるという。(編集SN)
「人民網日本語版」2009年12月17日