中国の南極観測隊は、昆侖基地付近に「昆侖空港」を建設したのに引き続き、このほど南極内陸部の氷冠上で簡易空港「飛鷹空港」の建設をスタートした。同空港は、固定翼機の緊急着陸および、給油・補給用に使われる。新華網が1日に伝えた。
中国第26次南極観測昆侖基地隊の李院生隊長が衛星電話を通じて明らかにしたところによると、昆侖基地隊の隊員20人は1月31日、南極中山基地から806キロ、昆侖基地から400キロ離れた雄鷹キャンプで、長さ600メートル、幅50メートルの滑走路を建設した。また、付近には中山基地から昆侖基地へと飛行する固定翼機の緊急着陸に備え、航空機用燃料数百バレルを確保した。
李隊長は、「南極の天気は複雑で変わりやすい。中山基地から昆侖基地へのフライトは片道1000キロ以上、所要時間は4時間で、フライト中の天候変化は予測が難しい。飛鷹空港は、悪天候に見舞われた場合の緊急着陸に役立つほか、他国の航空機が南極で長距離飛行を行う場合の給油・補給にも役立つ。このことは、中国の南極における国際協力、特に緊急援助協力への積極的な参加を体現するものとなる」と述べる。写真は航空機用燃料を運ぶヘリコプター。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年2月2日