全国政治協商委員会委員で月周回衛星「嫦娥」シリーズの総設計師を務める葉培建氏は10日、「中国はすでに単独で火星探査できる能力を備えている。地上管制力が向上すれば、中国が独自で開発した管制システムを用いて単独で火星探査機を打ち上げることができる」と話した。新華社のウェブサイト「新華網」が10日伝えた。
中国の火星探査衛星「蛍火1号」は本来、昨年10月にロシアのロケットで打ち上げられる予定だったが、ロシア側の技術的な問題で打ち上げが2011年に延期された。2011年、2013年、2016年は火星と地球の距離が最も近くなるため、打ち上げに最も適しているとされる。2011年はすでに間に合わないため、葉氏は政府に2013年に独自の火星探査を展開するプロジェクトを早急に立ち上げるよう提案している。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年3月11日