全国政治協商委員会委員で月周回衛星「嫦娥1号」の総設計師を務める葉培建氏は10日、月周回衛星「嫦娥2号」はすでに各技術を克服、早ければ今年10月には打ち上げられることを明らかにした。120時間余りで月にたどり着くことができるという。京華時報が11日伝えた。
葉氏によると、2号の最大の長所は、「嫦娥1 号」に比べ月により早く到達できること。1号は地球を7日間周回して月に向かったが、2号は直接月を目指し、120時間でたどり着く。
2号は月探査第2期プロジェクトのバックアップ衛星で、第2期プロジェクトを成功に導くための経験を積む。月への直行以外に、撮影する月面画像の解像度も120メートルから10メートルに高まった。解像度が高くなったことで、中国人を含む人類が過去に月面に残した痕跡も確認することができる。嫦娥シリーズの主な目的は月探査で、現在3号の準備も着々と進んでいる。すでに試作機の開発に入り、技術テストを行っている。試作機が1-2年かけて完成した後、フライトモデルの作成に移る。計画では2013年までに打ち上げられ、月面着陸する予定。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年3月11日