――中国の仏教文化はインドの影響を深く受けました。仏教が社会道徳や教育の面で果たした作用については、どうでしょう。
仏教はインドで生まれた後、中国で思いもかげず大いに伝承、発揚されていきました。仏教文化の精髄が中華文化の血脈に融合され、それが中華文化の重要な要素となって、古代中国の哲学や文学、芸術、建築、民間の風俗習慣などに深い影響を与えることになったのです。仏教は、中印二大文明の交流のなかで重要な役割を担った、と言えるでしょう。
インドの著名な仏教の聖地・ナーランダーに中国が建立した中国仏教建築―「玄奘祈念堂」があり、07年に修復が終りました。インドは数年前、河南省洛陽の白馬寺にインド風の仏殿を建設しました。この2つの建築物は中印の仏教文化交流のいま一つの証人でもあります。両国及び仏教界は近年、相互訪問のため何度も代表団を派遣しています。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月30日