中国地震局地質研究所の徐錫偉・副所長はこのほどインタビューに答え、重大科学プロジェクト「大都市の活断層測定と地震危険性評価」が終了したことを明らかにした。大都市21カ所において活断層の測定と評価を行い、危険性のない活断層80カ所が特定された。「北京青年報」が30日に伝えた。
「中国地震活断層測定技術システム--大都市活断層測定および地震危険性評価」は04年6月にスタートした。徐錫偉副所長は同プロジェクトの首席専門家。
プロジェクトでは北京、上海、天津、福州、瀋陽など、大陸部の大都市21カ所において活断層の位置測定と地震の危険性についての研究を実施、測定・研究は08年4月に終了したという。
徐錫偉副所長は、「科学的な地震発生間隔の計算方法に基づき、ある断層は、2000年ほど後に大地震が発生する可能性が高く、それまでの期間は比較的安定していることがわかった」と述べた。
このような推測により、断層活動の可能性が分析できたとともに、危険性のない断層の理論的根拠が提供された。
「人民網日本語版」2010年5月31日