曙光公司が27日明らかにしたところによると、同社天津産業基地でこのほど、処理速度が1ペタフロップス(毎秒1000兆回の浮動小数点演算を実行)以上の実行性能を誇る中国初のスーパーコンピュータ「星雲」の開発に成功した。新華社のウェブサイト「新華網」が27日伝えた。
同スパコンは、今年末に国家超級計算深センセンターに引き渡され、科学計算、インターネットのスマート検索、遺伝子配列などの分野に役立てられる。
曙光公司の励軍総裁によると、ペタフロップス級スーパーコンピュータ「曙光6000」の2大パーティションのひとつである「星雲」は、CPUに「X86」を採用、6万近くの汎用CPUと5000近くのGPGPU(General Purpose GPU)といった加速部品からなり、ピーク時の処理速度は3ペタフロップスに迫るという。LINPACKベンチマーク性能測定結果では1ペタフロップスに達した。
実行性能では、天津濱海新区に設置されている中国第1号の1ペタフロップス級スパコン「天河1号」を上回る。ちなみに「天河1号」のLINPACKベンチマーク性能測定結果は500テラフロップス(毎秒500兆回の浮動小数点演算を実行)だった。
「曙光6000」の計算パーティションについては現在、開発が進められている。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年5月28日