米国の科学者は先ごろ、月には豊富な「水源」が存在し、「あらゆるところに水があると言える」と明らかにした。これは人類が月に宇宙ステーションを建設するという夢に一歩近づいたことを意味する。
アポロが持ち帰った証拠
月に豊富な水資源があることの証拠をより多く得るために、米国カリフォルニア理工州立大学の科学者達は数十億年前に形成された、月の内部の玄武岩を研究した。この石は1971年にアポロ宇宙船が持ち帰ったもので、科学者達はこの石の中から水を構成する水素と酸素のイオンを発見した。科学者によると、質量分析技術を通じて玄武岩中のアパタイトから水素原子を発見。カリフォルニア理工州立大学の教授は「アパタイトを過熱すれば、水素と酸素のイオンが分解し、水が出てくる」と述べている。
地球から水1リットルを運ぶのに3万3千ポンド必要
科学技術の進歩に伴い、月の岩から水を得て人類の飲用や燃料として供給することができれば、人類の月への定住という夢も遠くはない。しかし現在では、地球の0.5リットルの水を月まで運ぶのには1万6500ポンドかかる。(編集YH)
「人民網日本語版」2010年7月23日