国家気象衛星センターの楊軍主任は記者の取材に対し、中国は今後10年で気象衛星14基を打ち上げる計画だと明らかにした。今年末には気象衛星「風雲3号B」が打ち上げられる予定。次世代気象衛星「風雲4号」もすでに国家プロジェクトとして立件され、衛星の開発が始まっている。2015年頃には4号が打ち上げられる見通し。
楊軍氏は上海万博の世界気象館で行われたイベントに参加し、「中国の気象衛星は将来的に気候変動、特に二酸化炭素など温室効果ガスの観測に力を入れ、気候変動への理解と対応を強化していきたい。風雲2号は2015年頃に次世代の風雲4号と世代交代し、業務や技術力の全面的な向上が図られ、気象災害への対応速度や稲妻の測定能力が高まる見通し」と述べた。
気象衛星の技術は将来的に観測精度や観測時間、空間分解能のさらなる向上をはじめ、3Dによる大気観測の方向に発展していく。これまで私たちは衛星から送られてきた平面的な天気図しか見ることがなかったが、将来的には立体的な天気図があらわれ、3Dの角度から地球の大気を理解できるようになる。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年8月9日