国家情報センター情報化研究部がこのほど発表した報告「中国情報社会発展報告2010」によると、中国の主な情報製品の価格およびサービス料金は依然としてやや高めとなっており、これが情報技術の普及と応用に悪影響を与え、情報社会の急速な発展に立ちふさがる大きな障害となっているという。「中国網」が11日に伝えた。
統計によると、08年における中国の平均ネット接続速度は約1.8Mbpsで、日本の63Mbps、韓国の40Mbps、香港の20Mbpsにはるかにおよばない。08年、中国のブロードバンドの平均月額料金は83.8元で、1Mbpsあたりで計算すると1カ月あたり46.6元(6.7ドル)となり、韓国のブロードバンド価格(1Mbpsあたり1カ月0.37ドル)の18倍、日本(同0.13ドル)の51.5倍だった。
報告はさらに、「収入の差を考慮に入れると、08年、韓国人の平均収入は中国の6.9倍だった。つまり中国のブロードバンド料金は韓国の124倍に相当すると言える」とする。
報告によると、国内のほとんどの地域において、中国のブロードバンド料金は現在、収入レベルと比べて明らかに高額となっている。上海で最近普及した10Mbpsのブロードバンド料金は毎月259元。これは上海都市住民の平均可処分所得の11%、上海農村住民の1人あたり純収入の25%、全国都市住民の平均可処分所得の18%、全国農民の1人当たり純収入の60%を占める。
報告は「これほどまでに高額な料金は、新技術の普及や更なる応用に対し深刻な悪影響をもたらすだろう」と指摘している。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月11日