03年から08年までに中国の研究者が発表した青蔵高原(チベット高原)研究に関する論文数、被引用率はいずれも世界で最も多く、中国は名実共にチベット高原研究の大国となった。24日付の「科技日報」が伝えた。
22日に開かれた「中国青蔵高原研究会発足20周年記念大会」で、同研究会の姚檀棟理事長はここ数年のチベット高原研究に関する総括を行った。1981年から2002年までに中国の研究者が発表したチベット高原研究に関する論文数は世界3位、論文の影響力を代表する被引用率も3位にとどまっていたが、国が科学技術に力を入れはじめ、03年から08年には論文発表数、被引用率ともに世界1位に。
チベット高原は、地球科学、生命科学、資源と環境科学の研究分野にとって天然の実験室であり、科学的にはリソスフェア(岩石圏)のダイナミックスや世界の環境の変化を解決するのに重要な意味をもち、実践的には鉱物資源の形成と分布を確認したり、高原の気候や環境の変化及びその影響を予測したり、高原区域の持続可能な発展を進めるのに幅広い応用が期待されている。チベット高原の研究は辺境地域の社会の安定、民族の団結、国家の安全保障にも役立てられる。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年11月24日