嫦娥2号はこのほど月面・虹湾区の局地的画像を転送したのに引き続き、今後は解像度約7メートルの全月面写真を作成していく。これは世界で最も鮮明で、解像度の最も高い「全月面写真」となる見込みだ。新華網が28日に伝えた。
中国科学院国家天文台「月・深宇宙探査科学応用センター」の李春来主任(嫦娥プロジェクト地上応用システム総設計師)は28日に行われた「中国宇宙飛行学会2010年学術年会」において、「嫦娥2号は現在、月面から100キロの軌道上で運行しており、月面に対して解像度約7メートルのCCD画像データ取得作業を行っている。11月29日には月面データの初合成が行われる。さらに今後半年をかけて少しずつデータの補足を行い、月面全てをカバーする写真を完成させていく見込みだ」とし、「中国の嫦娥1号は2008年、解像度120メートルの全月面写真を完成させた。現在作成中の月面写真の解像度はこれに比べると約20倍となり、さらに詳しい月面の様子が具体的に反映されることとなる。これは現在及び将来の一時期において、世界で最も鮮明な全月面写真データとなるだろう」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年11月29日