中国航空工業集団公司(中航工業)が開発した知的所有権を持つ国内初の軽量型多目的水陸両用機「海鴎300」がこのほど、河北省石家庄で初フライトに成功した。「科学時報」が1日に伝えた。
「海鴎300」は中航工業通用飛機有限責任公司(中航工業通飛)が自主開発した初の重点機種であり、中航工業特殊飛行器研究所が設計、中航工業石家庄飛機工業有限責任公司が製造し、3年以上の時間をかけて設計、テスト、プロトタイプ制作などが行われてきた。
中航工業通飛の孟祥凱総経理によると、「海鴎300」は空港と簡易滑走路、河川・湖、ダム、湾などの水域からの離着陸が可能なほか、海抜3500メートル以下の高原地域において離着陸することもできる。定員4-6人の旅客輸送タイプで、高性能のエンジンと国内で開発された総合ディスプレーなど進んだ計器が搭載され、総合的な性能は国外の同機種と比べてもトップクラスにある。同機種は公務、操縦士の訓練、観光・娯楽、貨物運輸、麻薬・密輸の捜査、海岸パトロール、捜索・救護、環境調査、森林パトロールなどに利用できる。
「海鴎300」の初フライト成功は、開発における重要な一歩であり、同機種の開発が製造段階から耐空性証明のテスト段階に入ったことを意味する。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年12月2日