今年は中国西部測図事業の最終年度にあたる。西部の地図作成はすでに80%以上終え、年内には主要部分がほぼ完成することが、先月28日に北京で開かれた西部測図事業に関する会議で明らかになった。「科技日報」が伝えた。
すでに西部200万平方キロメートルに及ぶ地域で現場調査が行われ、5032部の50000分の1地形図、1230部のデジタルライングラフや正射写真地図、数値標高モデル、地表面データ、製図データなどを作成、地図が印刷されたほか、8つのGPS連続稼動基地、22の臨時連続稼動基地を建設、872万平方キロメートルの航空画像を撮影した。この一部の成果は西蔵(チベット)や新疆の測量・地図作成支援のほか、石油採掘・輸送、鉱物資源探査・開発、環境生態モニター、水力発電事業などに役立てられる。
西部測図事業は中国の国土地理史上4つの記録を打ち立てた。国内初の衛星リモートセンシングを使った立体画像を採用し大規模な地形図のデジタル化を実現したほか、初めて広範囲の希少基準点において衛星画像のブロック調整技術を採用、野外基準点の数を減らした。また、初めて干渉SAR技術を使って雲や霧の多い高原の地形図を作成したほか、初めて海事衛星の力を借りて野外測量安全モニターシステムを構築、事業の建設に技術サポートを提供した。
「人民網日本語版」2010年12月1日