高僧臨済は名前は義玄、出家する前の姓は邢で、中国仏教の著名な禅文化の巨匠、臨済宗(仏教の一派で、坐禅をその修行法とする)の始祖である。高僧臨済は参禅し、仏教の教えを悟り、衆人の長所を幅広く吸収し、独自の特色のある禅宗の一派――臨済宗の始祖となり、鮮明な特色をもつ仏教文化を形成した。歴代の発展と伝承を通じて、臨済宗は徐々に仏教界最大の1流派になり、「臨七分」ともいわれている。「臨済宗」は日本、韓国、東南アジアおよびアメリカ、フランス、スイスなどの国に広く伝わり、遠くまで伝播し、信者も多く、影響も大きな一派と言え、中国の禅宗形成史、中国の仏教発展史、さらには中国の思想文化史において非常に重要な地位を占めている。
ここ数年来、菏沢市牡丹区委員会、区政府は伝統文化資源の発掘と継承を非常に重視し、牡丹区が作成した「1+3」観光企画の中で臨済文化パークの開発を黄河文化遊覧区の重心の中の重心とし、臨済義玄祖庭(臨済宗の始祖の義玄を記念するための寺)をつくり、禅宗の寺を再建し、臨済道場(法事を行うところ)を回復し、臨済宗の特色を持つ臨済文化パークをつくり上げることになっている。現在、黄河文化遊覧区建設企画はすでに山東省人民政府に認可され、菏沢市に宗教文化観光地として組み入れられている。同時に、菏沢市はすでに臨済研究会を創立し、広範な仏教信者のための交流のかけ橋となっている。臨済は菏沢市を世界に知ってもらい、世界じゅうの人たちを菏沢市に迎え、古代文明を発揚し、現代文明を作り出し、菏沢市の経済を発展させるために大きな役割を果たすことになろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月17日